精度管理責任者の憂鬱

小さな検査室の日常

培地を選ぼう。

前回からの続き。

PCR陽性になった場合の培地を選びます。

細菌ど素人の私の強い味方は、細菌の顧問でもなく、取締役でもなく、

・・・企業様だけ。

ほんとは、コミュ障な私様だけど、そんなこと言ってられません。

毎日、培地を扱っている企業のMRさんと打ち合わせ。

もちろんMRさんも自分の会社の製品を使って欲しいので、いろんな情報をくれるし

Sampleもくれるし、お得(*^^*)

とか、そんな余裕もないです。何せ、スタートは決まってるのですから。

 

まあ、結果として、うちのラボの発注量ではオリジナルな培地を作ってもらうには

至らず、ある意味他社さんが使っているもので、無駄なく使えるように、

システムを考えるということになりました。

 

もう、頭使う仕事ばっかヤダ。

ルーチン(臨床至急)だけ、やってたい。

遠心機回してー、依頼立ててー、検体並べてー、スタート押してー、

結果みてー、再検してー、検鏡してー、入力したい。

(たまに人手が足りなくて、ルーチンオンリーになる日が楽しくてしょうがない)

 ↑ その分、日が足りなくなるけど、何も考えない時間が欲しい。

 

培地決定後も、取締役とひと悶着。

できんもんはできん、と断る。当然、お叱りを受けるが

「やりたくないのではありません、出来ないのです」を納得してもらうしかない。

 

なんだかんだで、予定1ヵ月遅れて新システムをスタートさせることが出来た。

元上司が2年かけて出した使えない検討結果を、3ヶ月で使える検討結果を

出したのだから、褒めたたえて欲しいが、誰も褒めない。

今まで、一番下っ端でやってきたのに、急にこんな立場にされて

そういう立場やから、やって当たり前って。なんてブラック(^^;)

 

ブラックなお祭りは、実はこれからなのですよ・・・。

 

 

過去の出来事を振り返ってます。

まとめ読みはこちらからどうぞ

henachan.hatenablog.com