精度管理責任者の憂鬱

小さな検査室の日常

外部から先生を呼ぼう

さて、知ってはいたけど人に教えることがあまり得意ではない上司からの

引継ぎ。全然進まないし、理解に苦しむ毎日。

 

しかも、本人すらよくわかっていない「精度管理責任者」という仕事ですから

説明も「俺もよくわからないけど」が枕詞に常についていて

しかも「質問とかはしないで」ときた。

 

彼の更に前任者からの引継ぎのままやってるだけ、というのが彼の言い分だけど

この会社で30年、精度管理業務20年、精度管理責任者5年・・・

前任者が辞めてから5年ですよ?教えてもらえなかったから、分かりませんで

済む立場じゃないでしょうや・・・。

 

私がこの小さな検査室に帰って来てから1ヵ月。

彼が希望する退社日まで、あと2ヵ月。

引継ぎ、絶対無理。

というか、彼との研修の時間が無駄にしか思えなくなってきました。

上と掛け合って、精度管理・・・というか監査を受ける時に重要なポイントに

詳しい人を紹介してもらうことに。

 

彼からの引継ぎはA4用紙に羅列された「提出書類一覧」だけとなりました。

内容は・・・毎日出す書類、毎月書く書類、毎年出す書類を羅列したもの。

私がルーチンを引き受けて、その間に作ってくれた引継ぎ資料がそれだけって。

 

怒りを通り越して呆れ・・・るのは、まだ早かったのです。